はじめに元々改造の様子をサイトにアップしようと思っていなかったので、オリジナルのManfrotto
410の画像がないので、予めご了承下さい。
また、私の
410は1995年前後に購入した物なので、現在も同じ作りかどうか不明です。改造をする前にご自分の持っている
410と見比べてから先へお進み下さい。また、改造方法や組み合わせ方はそれこそ無限にあると思いますので、あくまでも参考程度にご笑覧していただけると気が休まります。
ただ、多くの人が苦悩しているようなので、人柱になってみました。
*加工手順:
1:
410のヘッドに付いている部品を全て取り外す。六角レンチと14mmのスパナが必要です。
2:
410のヘッドの上部をヤスリでフラットになるまで削る。鉄ヤスリでやっていると気が遠くなる作業なので、グラインダーで荒削りしてから、ヤスリで仕上げると効率的です。くれぐれも削りすぎないように!
写真は加工後のヘッド上部。
最終的にこんな形になってしまいましたが、方法は色々とあるかと思います。2では、上部だけ手を加え、サイドには現時点では手を入れません。3:
410に開いている3/8”のネジ穴にヘッドの裏側から3/8”-1/4” ネジ変換アダプター(長さ8mm)を取り付ける。
3/8”-1/4” ネジ変換アダプターを取付けた状態。なぜこのアダプターを付けるかというと、規格物の3/8”-16の皿ネジの頭が大きすぎて、サイズが合わない為です。3/8”小頭皿ネジを探す事は出来ませんでした。また、アダプタの長さが8mm以上だとヘッドからネジが飛び出しますので注意して下さい。4:
410のヘッドのトップに
RRSのクランプ B2 LR llをセットし、クランプの真ん中の3/8”の穴と
410に空いている変換アダプターを取り付けたネジ穴に「1/4”」の皿ネジで緩く取り付ける。
5:ヘッド側の既存の3/8”のネジ穴は加工後に一番剛性の出る部分なのでそのまま使います。そのネジ穴に変換アダプターを入れて、1/4”のネジを使うところがミソです。 皿ネジの3/8”は皿の直径が大きすぎて頭がクランプからはみ出してしまい、物理的に取り付け不可です。
6:緩く取り付けた状態で
410のヘッドとクランプが矩になるように調整する。
4?6の状態。クランプが動く程度に仮止め。写真ではわかりやすく矩の出ていない状態で取り付けています。こんな傾いている状態では非常に使いづらいですよね? 矩はしっかり出してから取付けて下さい。矩が出たら増締めします。7:調整が終わったら、
RRS B2 LR llの左右両側に付いている1/4”の下穴のマーキング。この下穴がズレると、クランプがヘッドに対して斜めになったり、クランプ自体を取り付けられなくなるので、慎重にマーキングしましょう。クランプを仮止めした状態で、ネジ穴のセンターにセンターポンチでマーキングします。計ってやる事も出来ると思いますが、その際は中央穴芯から左右穴芯まで各15mmです。
センターポンチでマーキング8:マーキングが済んだら、クランプをヘッドから取り外して、下穴を5.1mmのドリルで開けます。必ず垂直に穴を開けます。ボール盤があればベストですが、ない場合は差し金などで垂直をチェックして開けましょう。下穴が斜めになると、ネジ山も斜めになり、取付けられなかったり、入ったとしても皿ネジの頭がクランプからはみ出して使い物にならなくなります。また、やり直しが効かないので慎重に作業を進めて下さい。
5.1mmのドリルで下穴を開ける
この下穴で全てが決まると言っても過言ではないので、慎重に!9:下穴が開いたら1/4”用のタップで雌ねじを切ります。
1/4”-20 UNCの中タップを使用して雌ねじを切ります。*これで一応、
RRS B2 LR llの三つのネジ穴全てを
410に取り付けられるようになりましたが、実は落とし穴がありまして、左右に取り付けるネジを加工をしないとテンションが掛けられない事が判明したので、続いて皿ネジ1/4”の加工です。
10:皿ネジ1/4”を万力などで固定します。ネジだけ固定するのは難しいので、
マンフロットの
410のプレート「
410PL」に1/4”のネジ穴を利用します。「
410PL」に皿ネジ1/4”をセットして万力などで固定し、皿ネジの首からを5mmくらいのネジ山を幅の狭いヤスリで根気良く落とします。ある意味この作業が一番厄介かもしれません。必要な加工ネジは2本です。ネジが回ってしまう場合は六角レンチで回転を防ぎながら削ります。
1/4”-20x5/8(長さ16mm)の皿ネジを2本加工しなければなりません。写真のように410PLのネジ穴を使い固定します。
ネジ山を落としていきます。落とす山は4山程ですが、雌ねじがとても短いのでクランプをヘッドに取り付けてみて、確認しながら落とします。11:これで一応
410と
RRS B2 LR llを直接取り付ける事が出来ます。
全ての加工が終わったヘッド上部にクランプなしでネジを取り付けた状態。センターに3/4”(19mm)、左右に5/8”(16mm)の長さの皿ネジを使っています。インチネジは日本では手に入れ辛いので、RRSにオーダーする時に、余分のネジをオーダーしておくと良いかもしれませんが、RRSの皿ネジは3/4”と少し長目なので左右のネジ穴にいれるとネジ脚がヘッド下から出てきます。5/8"(約16mm)でも出て来てしまいますが、それより短いと加工が大変なので良しとしました。RRSの3/4"で作業を進める場合、後から短くするか、そのまま少しヘッド裏面からネジ脚が飛び出した状態で付けておくしかありません。気になる人はグラインダで削ってしまいましょう。
私はオーダーしなかったので、虎ノ門の三和鋲螺さんで追加購入しました。
1本250円で最低注文数4本でした。
クランプを取付けた裏側。センターが3/4"(19mm)ネジで無加工、若干短めですが問題ありません。左右(写真では上下)には5/8"(16mm)の加工ネジを取付けています。ほんの少し脚がはみ出していますが、これより短いネジだと加工が至難の業に……。また、写真をご覧いただけるとわかると思いますが、3点止めをする場合、B2 LR llかB2-Proの穴の間隔30mmがMaxのようです。幅がギリギリです。実際ネジを切ると隔壁(?)にネジを切るような状態だからです。B2 LLR IIやB2-Pro/Lを付ける場合は元穴を使えなくなるか2点止めとなりそうです。1つ穴のモデルは撮影中ネジレが発生しそうなのでパスしました。*(11)までの工程で一応
410と
RRSの合体は完了なのですが、このままでは、
410のヘッドが
RRSのクランプからはみ出してしまいあまりオシャレじゃありませんし、レバーの開閉がし辛い事に気付きました。
ヘッドの右側(レベリングのノブを右側、モデルナンバーが手前の状態)は手を付けずに残しました。右側はクランプがヘッドからはみ出した状態ですが、ネジ穴を無闇に開けられないのでいたしかたありません。と言うことで、気になる左側とレンズ側のはみ出した部分を2mmくらい大きめにザックリとカナノコで落します。クランプを閉じた時にヘッドの部分がはみ出すのもイヤだな、と思い、クランプのRに沿って曲線も入れてみました。後はただひたすらヤスリで仕上げていきます。目の粗いものから細かいものへ……。これから先はどこで妥協するかだけの話なので、省きますが、私の場合は最終的に#800の耐水ペーパーで水研ぎし、最後は金属磨きで仕上げるところまで持っていきました。 失敗したのは、上部表面を削りすぎた事です。ネジ止めしないでクランプをただ置いた状態だと少しぐらつきますが、ネジ止めすればピタッと止まるので、事なきを得ました。 これまで15年あまり使い込んで、随分くたびれてしまいましたが、まだまだ現役で活躍できるし、ますます愛着が湧いてくるってもんです。
加工終了後の410ヘッド表面です。レンズ側はクランプのRに合わせ曲線に落としてしまいました。
左側はクランプの端に合わせてザックリと落とします。なぜならレバーの開閉にヘッドが干渉してしまうからです。
右側は上部の突起を削った以外はそのまま残します。*実際の使用感ですが、 プレート
410PL+クランプB2 LR llの際は、
マンフロットのプレート
410PLが機材への取付面にゴムやコルクが緩衝剤として付いているのと
マンフロットのクイックシュー自体の剛性があまり高くないせいなのか、、微妙にぐらつくこともあり心許ないものですが、
410と
RRSとのカップリングモデルは、三カ所をネジ止めしているため、効果は抜群で、グニャグニャと揺れるような感覚は全く無くなりました。オリジナルよりも剛性が格段にアップしたような感じです。但し、心配な事も一つあります。それは、
410の既存の3/8”のネジ穴とB2 LR llのセンターの穴を合わせると左右両側のネジ穴の位置を自由に開けるわけにもいきません。矩を出したところが、左右の穴になります。ところが、この部分の肉厚がとても薄い(4mm)のです。実際左右に開けたネジ山は3山しかありません。最も左右の穴はねじれ防止の為なので心配ではありますが、きっと大丈夫なはず! 大きな荷重が掛かると破損の危険性もありドキドキですが、現在のところ、問題なく使えています。
最終的にはこのような形になりました。レンズ側と左側(写真では右側)をこのようにしたのは、レバーの開閉がやり辛かったからなのですが、落として正解でした。
世界中を一緒に飛び回っていた410です。スノーモービルでの移動中、牽いたソリの中で飛び跳ねたのが、すっかり傷だらけになってしまった原因ですが、機能的にはまだまだ十分活躍してくれそうです。ますます第一線で頑張ってもらおうと思ってます。以下は独り言です。
レンズもそうですが、クイック・リリース(シュー、どっちよ?)も規格が多すぎて閉口します。
1997年くらいから
RRSは知っていたのですが、一度に変えるにはあまりにも機材は増えすぎていたし、クイックリリース(含む雲台)のシステム交換に20万円近くのお金を使える余裕がなかったのもあって、なかなか手に出せずにいました。最近はアルカスタイルのシステムが増えて来た事ですし、ここら辺でクイックシューは全てアルカスタイルに統一してもらえると、余計な出費で苦しまなくて済むのに、と思う今日この頃。クイックシューだけでも
マンフロット・ヘキサゴン→Stroboframe→
マンフロット・
410→
RRSと渡り歩いて来たのですが、最初からアルカしかなければ、遠回りする必要もなかったのに。
マンフロットからアルカスタイルが出ていれば、こんなに悩まなくても済んだのになぁ、と恨み節の一つも出てきます。後は
RRSからギアヘッドの雲台が出てくるのを夢想するか……。
RRSからギアヘッドが出て来たら物凄い物欲を誘うものになりそうですが、まっ、ないでしょうね。ボールヘッドだって、2004年からですもんね。
何はともあれ、現状で
410に
RRSのクランプを組み合わせて使う場合、結局どこかで何かを挟んだり、足したり引いたりしないと使えないという事実がある以上、これからもたくさんの人柱が出来上がっていくんでしょうね。
けど、これ、ホント良いですよ。お薦めです。
生まれ変わった410。これからはRRSとして新たな旅が始まる!*改造をする方へ
この改造は後戻りできません。
410へのシステムには二度と戻る事が出来ない一方通行の旅路です。
マンフロットとの決別でもあり、
RRSの底なし沼への長く苦しい航海への出発でもありますので心して掛かって下さいね。自己責任で♡
Bon voyage!!
"マンフロット 410にReally Right Stuff B2 LR ll 1/3""マンフロット 410にReally Right Stuff B2 LR ll 2/3""
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